【NISA初心者向け】マーケットが大幅下落した理由と心構え

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2024年1月から新NISA制度がスタートしました。

お客様と面談をしていると「今年からNISAを始めた」、「始めようと思っている」という声を聞く機会が例年よりも増えていると感じます。
7月中旬までは日米株式共に順調に推移しており、今年からNISAを始めた方も損益状況はプラスで推移していたと思われますが、大幅な下落があり、始めて損益状況がマイナスになった方が多かったのではないでしょうか。

慌てた方も多くいらっしゃると思いますが、本日はなぜ大幅にマーケットが下落したのか、乱高下するようなマーケットでの心構えついて触れたいと思います。

新NISAは儲かる制度ではない

当たり前の話ですが、勘違いしている人もいるので改めて確認です。

NISAは運用益が非課税になる制度です。

運用にはリスクがあるので、損益状況がマイナスになることもあります。

主なリスクとして

「価格変動リスク」

「為替変動リスク」

「金利変動リスク」

「信用(デフォルト)リスク」

「カントリーリスク」

「流動性リスク」

…等が挙げられます。

リスクがある金融商品に投資をしていること再認識してください。

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大幅下落が起こった背景

ではなぜ今回大幅な下落が起こったのか、原因を考えてみます。

大幅な下落が起こった理由は一つでなく、様々なことが重なったのですが、大きく影響を与えたのが

「日米の金融政策の転換期」

に入ったことです。

各国の政策金利はその国の中央銀行が様々な経済指標等から、金利を上げる(金融引締)、金利を下げる(金融緩和)判断をします。

日本:長年続いていたマイナス金利政策を春先に解除し、7月末の金融政策決定会合にて政策金利を0.25%まで上げました。(金融引締)

米国:2022年より政策金利を上げる政策(金融引締)をとっており、昨年7月から5.25%~5.5%と高い状態を維持しておりましたが、9月には政策金利を下げる(金融緩和)舵取りに変更するとのアナリスト予想が増えてきました。
※9月18日の会議(FOMC)にて0.5%政策金利を下げ4.75%~5%としました。

日米の金利差が縮まることを先読みし、為替は円高に動き、日経平均株価の下落、また政策金利を高い状態に維持していたことによる米国経済指標の悪化(失業率、雇用統計、製造業景気指数等)、
またテクノロジー関連企業の冴えない決算を受けて「米国経済が失速するのではないか」との思惑から、市場心理が悪化したことが大幅に下落した要因です。

中東情勢の悪化からのリスクオフ、日銀の為替介入等もありましたので、様々な要因が重なったことも下落が大きくなった理由となります。

株価乱高下イメージ

大幅に下落した際の心構え

今年からNISAを始めた方、まだ運用に慣れていない方、よく分からず運用をしている方は今回の下落で慌てたと思いますが、NISAでの運用に関係なく、運用中にマイナスであっても売却しない限り何も確定しません。

売却して始めて損益が確定するので、運用期間中にマイナスである時はむしろ

「安く購入できてラッキー」くらいの心構えでいてください。

積立投資であれば、安くなった時に自動的に買付をしてくれますので、慌てて積立金額を減額することや、積立停止をしないようにしましょう。

スポット投資をしている方は安くなったタイミングで、少し買い増ししても良いでしょう。

ただ、下落時はどこまで下がるか分からないので、何度かに分けて買い増ししましょう。

マイナスになって慌てることがあったら「何の目的をもってNISAで投資を始めたか」考えてみてください。

教育資金、老後資金、住宅資金、車の買替資金など、目的があると思います。

目的はなく、インフレ対策かもしれませんが、すぐに使うお金をNISAで運用しているわけではないと思います。

5年後、10年後、20年後、30年後…使う時期は人により変わりますが、その時にプラスであれば良いのです。
長期間運用することの効果については、参考になる記事がたくさんありますので、参考にしてみてください。
ただ、マイナスになることが途中あっても、絶対嫌な人はそもそも資産運用はせずに、違う方法を検討されたほうが良いでしょう。

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今後、大幅に下落したら?

日米ともに金融政策の転換期に入っているので、マーケットが動きやすいタイミングです。

今年は11月5日に米国大統領選挙も控えており、よりマーケットが大きく動くかもしれません。

改めてですが、新NISAでの運用はもうかるわけでなく、リスクがある金融商品に投資をしている認識を持ちましょう。

今後、大幅に下落したとしても慌てず、投資している目的を考えてみてください。
途中経過が悪くても、売却しない限りは何も確定はしません。

大幅に下落しても積立をしている方は継続し、スポットで買っている人は安くなった時に買い増ししましょう。
気持ちをコントロールすることが、資産運用をする上で重要な要素の一つです。

最後になりますが、マネぷらでは「投資助言業」の資格を保有しております。
新NISAで運用をこれから始めてみたい方、運用について自信が無い方、運用をしているけどよく分かっていない方、運用の考え方、どのファンドが良いのかなどをお伝えできます。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

 

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