エンディングノートとは、自分が亡くなるときに備えて、必要な情報や自分の想いを書いておくノートです。
自分が亡くなった後、遺された家族の負担を減らすために「終活」という言葉が注目されるようになるにつれ、エンディングノートの注目度も高まってきました。
エンディングノートを作成すれば人生の最期について考える機会にもなりますし、必要な情報をまとめておくことによって、遺された家族の負担も減らせます。
ただし、エンディングノートには法的拘束力がないので、特定の人物に遺産を受け継いでほしい場合や、希望の相続を実現したいのであれば、併せて遺言書も作成しておくのがおすすめです。
エンディングノートを作成する5つのメリット
① 円滑な相続手続きにより、家族の負担を軽減できる
エンディングノートに自分が遺す財産に関する情報をまとめておけば、遺された家族の相続手続きの手間を減らせます。
例えば以下の情報を記入しておくと、家族が遺産について把握しやすくなります。
● 所有している銀行口座や不動産に関する情報
● 生命保険や医療保険に関する情報
● その他の財産に関する情報(車、ゴルフ会員権、貴金属、骨董品など)
● 遺言書を作成しているのであれば、遺言書の保管場所や種類
ただし、エンディングノートは遺言書と異なり、法的拘束力は持ちません。
そのため、エンディングノートに財産を相続させたい人物を記載しておいても、その通りに相続が行なわれるとは限りません。
自分の希望通りの相続を行ってほしいのであれば、遺言書の作成や生前贈与をおすすめいたします。遺言書の作成や生前贈与に関しては、専門知識が必要なので、司法書士などの専門家への相談もご検討ください。
② 葬儀に関する自分の希望を伝えられる
葬儀の準備は亡くなってすぐに行わなければならず、遺された家族の負担も大きくなりやすいです。
例えば以下の情報について希望があれば、それをエンディングノートに記すだけでも、遺された家族への負担を減らせます。
● 葬儀に呼んでほしい人の連絡先
● 葬儀の規模や予算、依頼したい葬儀会社など
● 遺影に使用してほしい写真など
③ 人生の最期の希望を家族に伝えられる
エンディングノートを作成すれば、人生の最期の希望を家族に伝えやすくなります。
例えば、介護や延命治療に関する希望を記載しておけば、家族が医師や病院に希望を伝えやすいです。
亡くなる直前まで意識がはっきりしている場合はエンディングノートがなくても希望を伝えられますが、体調を崩し入院し、自分の希望を思うように伝えられなくなる可能性もあるでしょう。
身体は元気な状態でも認知症になってしまい、判断能力を失ってしまう恐れもあります。
家族間で延命治療に関する希望が異なり、揉めてしまうケースも回避できますし、遺される家族が延命治療について決定しなくても済むので心理的な負担も減らしてあげられます。
④ これまでの人生を振り返り整理できる
エンディングノートで、これまでの過去を振り返り、これからの希望を書いていけば、自分の人生を整理できます。
エンディングノートの作成を通じて、残りの人生をどうやって過ごしたいのか、何を大切にしていきたいのかを考えられるようになるはずです。
⑤ 家族に感謝の気持ちを伝えられる
エンディングノートには、家族への想いも記せるので、遺された家族に感謝の気持ちを伝えるのにも向いています。
エンディングノートには決まった形式がないので、家族の一人ひとりに手紙のようなメッセージを記すことも可能です。
これまでの思い出を振り返り、記しておくのも良いでしょう。
エンディングノート作成の際はご相談を
エンディングノートとは、人生の最期に向けて必要な情報を整理し、遺される家族への想いや感謝を記しておくノートです。
エンディングノートに書いておきたい内容は複数ありますが、一度に全て記入するのではなく、埋められそうな部分から埋めていくのが手軽でおすすめです。
またエンディングノートの作成と合わせて、終活の準備も進めておくと、残りの人生をより自分らしく過ごせるようになります。
エンディングノートの作成や終活を考える中で、相続トラブルの回避や遺言書の作成などに悩まれることもあるかもしれません。
相続に関する悩みは、必要に応じて、司法書士などの相続に詳しい専門家に相談してみるのもおすすめです。
まちの専門家グループでは、司法書士を含め、相続の専門家がご相談を無料で承っています。
ご相談者には無料でオリジナルのエンディングノート(写真)を差し上げています。
ぜひ、お気軽にご利用くださいませ。
投稿者プロフィール
- 昭和54年の開業以来一貫して「お客様第一」の姿勢を徹底しております。 進化する生活の町「武蔵小杉」を基盤にもっとも身近なリーガルアドバイザーを目指し、総勢35名のスタッフで業務を行っています。 お客様との「信頼関係」それが私たちの財産です。 これからも、お客様のおかげで私たちがあることを忘れずに、お客様第一主義 を徹底いたします。
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