小さな頃から地図が好きである私は、今も世界地図をトイレに貼っています。
一般的な世界地図はメルカトル図法という方法で描かれており、球体である地球を無理やり平面に広げた描写のため、北極南極に近いほど大きく描かれてしまうという欠点と、地図作成国が中心になっているため、日本の世界地図の場合はアメリカとヨーロッパの距離感が分かりづらいという特徴があります。
実際にニューヨーク、ロンドン間のフライト時間は7時間であり、地図の右から消え左から出てくるという空路になります。
ヨーロッパやアメリカで世界地図を買うと日本が一番右端にあることから極東と言われる由来もそこから来ています。
さて話は私のトイレに戻りますが、世界地図を見ていて気になる点を見つけました。
竹島や尖閣諸島がはっきり描かれ、名称まで記載されています。
ちなみに竹島の総面積は0.2平方キロメートルで地図に載っていない佐渡島の4000分の1です。
国ごとに色分けされた世界地図の同部分は当然に日本の色が塗られており、地図作成者のメッセージが伝わってきます。
私は業務で図面を作成する側であるため、同じ場所の図面であっても作成者によって十人十色の図面が完成します。
一番何を強調したいのか、何に注意してもらいたいのか、図面には作成者のメッセージが込められていることを知っていると、
また違った見方になり面白味も増すのではないでしょうか。
近年スマホの影響で地図を見る機会が増えたと仰る方は多いと思います。
目的地までの道のりをスマホの地図で見られることは大変便利になり、上空写真を世界中どこでも見られることで世界を近くに感じられるようにもなりました。
私は電車に乗る際地図を上空写真モードへ切替、空から移動を観察し楽しんでいます。
GPSで現在地を常に把握できるため、上空写真上の自分の位置が電車のスピードと共に連動していくありさまは、
逃走車がヘリコプターに追われている映像のような臨場感があります。
同時に線路のすぐ脇に今まで気が付かなかった建造物や自然がある事を発見でき、
車窓から見える景色とはまた違った 驚きや感動も味わえます。
私なりの地図の楽しみ方を紹介いたしましたが、最後にもうひとつ気になる事があります。
“あの国”の世界地図にはどこまでが領土として描かれているのか、機会があったら見てみたいものです。
作成者のメッセージではなく国の政治的メッセージが読み取れるかもしれません。
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