同じ残業時間なのに…ストレス反応が高い部署と低い部署

従業員数50名以上の会社が対象のストレスチェック制度が義務化されてから2年目になります。

ストレスチェックを実施した会社の統計によると、ストレスの要因として高かったのが、次の2つです。

1.人間関係
2.仕事の量

面白いなと感じたのが、実際の業務量とストレスチェックで回答する仕事の量は必ずしもイコールではないということです。

残業時間が月平均80時間の部署が複数ある会社でも、すべての部署で仕事の量が多いと答えているわけではないのです。

実際の仕事量が多いのに、従業員はそれほど負担に感じていない部署とはどのような状況なのでしょう?

【営業・A部署】・・・ストレス低い
・課長は部下に対して自分で判断できるよう、判断指針のみ明確にし、自分で決定させる。
・部下は自分の裁量が大きくなり、残業時間が多くても、主観的には仕事量は多くないと感じる。
・ストレス反応も少なくなる
・課長は意図的に自分が早く帰る日を作る。
・時間に対する意識改革が課内で起こる。
・ほめるときは「頑張って”いる”ね」

【営業・B部署】・・・ストレス高い
・課長は、少しワンマンな傾向。
・課長が帰る前に帰るなんてありえない、という雰囲気。
・基本的な決裁権はすべて課長のため、課員の裁量度はないに等しい。
・ストレス反応が高くなる。
・ほめるときは「頑張ってね」

同じ営業部で同じ残業時間なのに結果は大きく違いました。
A部署の課長が普段気にかけていることは次の4つでした。

1.裁量度
2.定時に帰る日を設ける
3.毎日の声掛け
4.声掛けの内容

この情報は社内で共有され、その結果、会社全体で翌年のストレス反応の数値が下がったそうです。

ストレスマネジメントに正解はありません。しかしながら、社内にうまくいっている例というのは存在するはずです。その事例の共有が、一番のストレスマネジメント対策になると思います。

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社会保険労務士法人 ジンザイ
社会保険労務士法人 ジンザイ社会保険労務士
当事務所は、従業員1名から上場企業まで幅広い企業様とお取引をさせていただいています。各社の企業規模や業種特性に応じて、適切かつ柔軟に対応できるのが強みです。また、経営理念として、人事・労務・社会保険業務を通じて、経営的な視点からお客様企業の(1)より良い企業風土づくり、(2)より強い企業体質づくり、(3)より業績の向上、につながるよう日夜努めています。

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