厚生労働省が発表した8月の有効求人倍率は1.63倍にもなりました。
有効求人倍率とは、ハローワークで仕事を探す人1人に対して、企業から何件の求人があるかを示しているものです。
1.63倍の競争率ということになります。かなりの売り手市場です。
バブル期を上回り、実に43年ぶりの水準だそうです。
では、どうすれば応募者が増え、採用できるのか?
「給与を思い切って上げる」という考えもありますが、
既存の社員とのバランスもありますので、そう簡単にはいきません。
待遇をよくするとか、勤務時間を短くするなどの労働条件を改善するのも一つの方法ですが、
ここでは、福利厚生の見直しによって応募者を増やす方法を考えてみます。
「19卒みん就フォーラム」の参加者アンケートによると、企業を選ぶ際の優先順位は次の通りです。
① 会社の雰囲気
② 仕事内容
③ 給与・福利厚生
④ 事業内容
⑤ 会社の特徴・特色
となっています。
時代の流れも相まって「残業の有無」「福利厚生」を重視する方が非常に増えています。
採用面接をされている皆さんも、そのような印象を受けているのではないでしょうか?
そこで、求人票の福利厚生欄に次のように書かれたら、どんな印象を持ちますか?
◎ 各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
◎ 慶弔見舞金、従業員持株制度あり
◎ 全国30,000施設の宿泊施設を福利厚生価格で提供、
◎ スポーツクラブ法人契約(全国3,000ヶ所)、健康・メンタル相談サービス
◎ 育児休暇・補助金制度(月極・一時保育時の利用額に応じた補助金制度)
◎ 介護休暇・補助金制度(保険適用超過分の補助、用品購入補助金制度)
◎ 無料eラーニング完備(約300講座)
◎ コミュニケーション施策(全国約25,000店舗の飲食店が最大半額)
◎ リフレッシュ施策(マッサージ、日帰り温泉などを福利厚生価格で提供)
◎ 物品購入割引制度(家電・食料品・消耗品等が社販価格で購入可能)
◎ 余暇支援施策(映画館・レジャー施設等を福利厚生価格で提供)
「ずいぶん手厚いなぁ」と思われるのではないでしょうか。
実は、社員1人あたり400円(月額)でこれだけの福利厚生を提供できるのです。
比較的少ない予算で、魅力的な福利厚生制度が構築でき、求人票にもいっぱい記載できます。
現在、在籍している社員の満足度も上がり、定着率アップにもつながります。
皆様の会社も検討してみたらいかがでしょうか?
投稿者プロフィール
- 当事務所は、従業員1名から上場企業まで幅広い企業様とお取引をさせていただいています。各社の企業規模や業種特性に応じて、適切かつ柔軟に対応できるのが強みです。また、経営理念として、人事・労務・社会保険業務を通じて、経営的な視点からお客様企業の(1)より良い企業風土づくり、(2)より強い企業体質づくり、(3)より業績の向上、につながるよう日夜努めています。
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