今回は、『葬儀』のことについてお話ししたいと思います。
葬儀で困った人の話は大変多く聞かされますが、
大切な方が亡くなられて、 ただでさえ気持ちが動転していて冷静になるのも大変なのに、
決めなければならないことの何と多いことか…
よく言われる「悲しむひまもない」とは、その状況をよく表した言葉だと思います。
その葬儀ですが、今ではその形もとても多様化しています。
ほんの一昔前は殆どの場合が、いわゆる一般葬でそれが普通の葬儀という感覚でしたが、
現在は家族葬を選ぶ方(ご家族)もだいぶ増えているようです。
高齢化が進み、それも参列できる知人・友人の数も減り、
また、ご家族だけでゆったりと故人を偲び、送りたいとの感情の変化もあるようです。
…とはいえ、やはり遺されるご家族はやるべきことは、たくさんあるわけです。
そこで最近は、自分の葬儀について考えておこうという方が増えてきています。
葬儀は事前の準備が大事というのは、もはや常識になりつつあります。
やるべきことをざっと書き出してみましょう。
まずは、
・葬儀社の選定・病院の霊安室からの搬送先(安置場所)の準備
・菩提寺への連絡
・葬儀会場・祭壇・棺・料理・返礼品・遺影の写真選び
・お坊さんへのお布施の準備
・喪服は着れるかな?
…といった具合です。
さらにですが、葬儀のあとも
役所における各種手続きや遺産分割・納税などが待ち受けているわけです。
特に何も備えていなかった場合、ご家族はこれらのことで疲れ果てるでしょうね。
だからこそ、事前に自分の葬儀についてあらかじめ考えておくことが大切なのです。
訃報通知の連絡先・菩提寺がある場合は、その事務局の連絡先、
そして宗派や遺影の保管場所がわかるだけでも
ご家族は随分助かるのではないでしょうか。
葬儀社も事前に決めて見積りをとっておけば、かなりなものだと思います。
事前に数社を訪ね自分の考えにあった葬儀社を探すという手間をおしんではいけません、
また、葬儀を行うことになるのはご家族です。
そのご家族が感じるであろう葬儀の流れや疑問点なども
葬儀社の担当者によく確認しておくことが重要です。
最近は、葬儀を簡略的に済ませようという傾向が強くなってはきていますが、
もし自分のつきあいの範囲が相当に広く、
葬儀のあと、友人・知人の多くが自宅にお線香をあげに訪ねてくることが予想できるときは、
必ずしも簡略的な葬儀にはせず、一般葬にして葬儀の場でお別れをした方が、
家族の負担が軽くなることもあるわけです。
葬儀は、亡くなる人のためだけのものではなく、
遺されるご家族のこれからのために行うものでもあるわけです。
そのことを念頭に準備をしておくことがよいと思います。
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