今年も残すところあと数日ですね。2022年も色々なことがありましたが、私たちの生活も大きく変わりました。ウクライナ情勢、円安、新型コロナウイルスの影響等もあり、様々な商品の値上げが進み、例年にない物価高の状態が続いております。物価高が続く中、寒い季節となり、暖房を使う機会が増えてきましたので、今回は「節電」をテーマにお伝えします。
気象庁の長期予報では、今年の冬は各地で平年並みか低めの気温になる予想です。
今年は暖房器具を使う機会が例年になく増えるかもしれません。冬は日照時間も短いため、夏よりも電気をつける時間が長くなり、電気代も高くなりやすいです。1月から3月の電気代は1年の中で最も高くなりやすいので、しっかりと対策を立てて乗り切りましょう。
電気料金の内訳
節電対策を考える前にまず電気料金の内訳を確認してみましょう。
大きく分けると電気代は4項目で構成されています。
● 基本料金(最低料金):毎月の固定料金
● 電力量料金:電気を使用した分だけ料金が増える従量式の料金
● 燃料費調整単価:石油・石炭・LNGなどの燃料価格で毎月変動
● 再生可能エネルギー発電促進賦課金:再生可能エネルギーで発電された電気の買い取り料
上記の4項目のいずれかが値上がりすることで電気料金は高くなります。
詳細についてお伝えすると長くなりますが、電力調達価格の値上げにより基本料金(最低料金)の値上がり、円安の影響で燃料費調整単価の値上がり、再生可能エネルギー発電促進課付金も毎年値上がりしており、今後も電気料金は高くなることが想定されております。
政府の対策
今後も値上がりしていく可能性が高い電気代に対して、政府は補助金を出して対応していくことを発表しています。2023年1月使用分から2023年9月使用分までが補助の対象となり、10月分以降に関してはまだ発表はありません。
補助金額は下記となります。
低圧契約の一般家庭:7円/1キロワット
高圧契約の企業等:3.5円/1キロワット
1カ月の電気使用量が400キロワットの一般家庭では2,800円の軽減となります。
ガス代も補助の対象となり一般家庭では1立方メートルあたり30円を補助します。
一般的な家庭で月30立方メートルの都市ガスを利用した際は月900円の軽減となります。
プロパンガス(LPガス)は対象外なので注意しましょう。
気を付けていただきたいのは、補助金が出ても値上げ分を穴埋めするだけになるかもしれないことです。電気代、ガス代が来年から安くなるとは限りません。
請求書や検針票、マイページ等で電気代、ガス代は確認ができますので確認してみましょう。
私達にできる節電対策
① 家電や暖房器具の使い方を工夫する
エアコンのフィルターを掃除するだけでも消費電力を5%から10%節約できるといわれています。
暖房の温度設定も1度下げると約10%の節電効果が期待できますので、加湿器と併用するなど、こまめな対策をして電気代を節約していきましょう。
また古い家電を使っている方は、最新の省エネ機種に買い替えることで節約もできます。
② 電力会社を見直す
2016年4月に電力、2017年に4月にガスが自由化されたことで電力・ガス会社を自由に選ぶことができるようになりました。ご自身のライフスタイルに合わせたプランに見直しをすることで、節約ができるかもしれません。手続きが煩わしいと思うかもしれませんが、一括で比較できるサイトもあるので一度検討してみましょう。
③ 節電プログラムに参加する
国が実施する節電プログラムに参加すると、2,000円相当のポイントが付与されます。
※2022年12月31日までに申込が対象
また、節電に成功すると1カ月ごとに最大1,000円分のポイントがもらえます。最大3か月間で3,000円分のポイントがもらえます。合計すると5,000円分のポイントがもらえます。電力会社独自のポイントももらえることもありますので節電しながら、お得にポイントを貯めましょう。
④ 家族で協力して行なう
節電は小さなことの積み重ねが大切です。一人でがんばるのでなく家族と意識を共有することでより効果が大きくなります。
まずは今、いくら位電気料金を支払っているのかをしっかりと把握してみましょう。
その上で、どのような対策が必要なのか、考えて実行しましょう。
寒い冬となりそうですので、お身体に気を付けてお過ごしください。
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