ここ数年、お客様と面談していて「運用に興味がある」と言う人が増えたと感じています。
今まで運用に興味がなかった人からも「NISA、つみたてNISA、iDeCo(イデコ)ってどうなんですか?」と質問されます。
また、昨今では職場を通じてNISAを利用する方も増えてきております。
今回は職場を通じてのNISAについて考えてみたいと思います。
そもそもNISAとは?
NISAとは「少額投資非課税制度」の略です。
運用を始めて運用益がでると、20.315%課税されますが、NISA口座で運用すると一定金額内の運用益が非課税になります。
NISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」があり、年間投資限度額、非課税期間、投資可能商品が異なります。
積極的に運用したい方は「一般NISA」、毎月コツコツと積立したい方は「つみたてNISA」が向いています。
なお、NISA口座は1人1口座と決まっています。一般NISAとつみたてNISAの併用はできません。夫婦であれば、夫は一般NISA、妻はつみたてNISAでの口座開設はできます。
職場NISAとは
職場を通じてNISAを利用した資産形成ができるように、事業主が役職員等を支援する福利厚生の増進を図ることを目的とした制度です。
事業主はNISA取扱業者と契約して、利用者はNISA取扱業者にNISA口座を開設します。
役職員は給与や賞与から給与天引きでNISA口座を利用することができます。
さらに給与天引きだけでなく、預金口座からも引き落とし設定ができます。
※既に「一般NISA」、「つみたてNISA」をお申込された方は職場での「NISA」、「つみたてNISA」の申込みはできません。
「職場NISA」と「職場つみたてNISA」
非常にわかりにくいのですが、「職場NISA」は「一般NISA」、「職場つみたてNISA」は「つみたてNISA」と同じ内容です。加入時にどちらかを選択します。
【メリット】
◎ 給与等から強制的に積立ができる
強制的に貯蓄ができる仕組みは非常に大切です。
特に貯蓄が苦手な方には最適で、給与天引きにすることで残高不足により積立ができないということを防ぐこともできます。
◎ 金融や投資に関する情報提供が受けられる
初めて運用をされる方は心配も多いと思いますので、現在のマーケット状況やどの商品を買ったら良いか情報提供が受けられるのは非常に運用を始める際には助かります。
◎ 会社から奨励金がでるところもある
会社にもよりますが、会社でNISAを利用することで奨励金を受け取れる会社もあります。
運用益が非課税であること、いつでも引き出しできることは現在のNISAと変わりはありません。
福利厚生として、確定拠出年金を導入している企業も多いのですが、確定拠出年金は引き出しができないので、確定拠出年金と併せて職場でのNISAも活用するとよりメリットがあります。
【デメリット】
すでに「一般NISA」や「つみたてNISA」を銀行や証券会社でやっている方は加入することができません。
また、契約している金融機関の商品しか選べないので、運用に慣れている方にとっては選択肢が少なく、不利と感じるかもしれません。
来年以降はどうなる?
ご存知の方もいると思いますが、2024年から一般NISAとつみたてNISAが統一され、投資金額も大幅に増えます。
また非課税期間が無期限化されます。投資をする環境としては今まで以上に良くなります。
簡単にまとめると…
● 投資可能期間:恒久化
● 非課税期間:無期限化
● 年間投資限度額:
◎ つみたて投資枠(現在のつみたてNISA)120万円/年
◎ 成長投資枠(現在の一般NISA)240万円/年
● 非課税限度額:つみたて投資枠と成長投資枠を足して1,800万円
※内成長投資枠は1,200万円まで
今のところの情報では引き続き、職場でのNISAも利用できる見込みです。
今後も最新の情報をご確認ください。
長生きリスクやインフレ対策として運用をすることは低金利の時代には非常に大切なことです。
ただリスクがあることは忘れないでください。NISAは元本保証の金融商品ではありません。
また投資信託で運用する際には短期では利益は出にくいです。長期運用をすることで利益が出やすいので短期目線で考えないでください。
職場でのNISA利用は専門家に相談できることもメリットですので、初めて運用する方はリスクについても専門家に確認したうえでスタートしてください。
「積み立てNISA」にご興味のある方はマネぷらまでお気軽にどうぞ。
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