3月18日に、国土交通省より公示地価が公表されました。
この公示地価とは、毎年1月1日時点の各市区町村の住宅地・商業地・工業地の地価及び変動率を公表するものであり、
国土交通省から委嘱された不動産鑑定士が調査して地価の判定を行います。
ちなみに私は三浦半島(横須賀市・逗子市・三浦市・葉山町)の担当を任命されております。
さて、令和2年(2020年)1月1日時点の公示地価の動向について以下、述べていきたいと思います。
まず、全国的な傾向としては5年連続で地価は上昇。
神奈川県全体に関しても3年連続で地価が上昇しています。
住宅地で最も上昇したのは横浜市南区羽沢南。
昨年11月の羽沢横国大駅の開業による影響と考えられます。まだ駅周辺は寂しいですが、今後再開発や区画整理が予定され、今後が期待されます。
商業地で最も上昇したのは横浜駅西口の神奈川区鶴屋町2丁目。
次いで横浜駅東口の神奈川区金港町。
特に横浜駅西口には「JR横浜タワー」「鶴屋町ビル」など開業予定で、横浜駅周辺は更なる発展が期待されます。
全般的にはこのような傾向の中、
一方で大型台風19号により観光への打撃を受けた箱根町や、武蔵小杉駅周辺の住宅地には影響が出ています。
また、三浦半島や神奈川県西部は、都心へのアクセスが悪いという慢性的な原因により引き続き多くのエリアで下落しています。
そして今後は、コロナウィルスによる景気低迷が地価にどう影響するのかを見極めていく必要があります。
不動産市場においても厳しい局面になることが予測されそうです。
また1年後に、どのような結果となったのかを分析してみたいと思います。
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