我が国の未婚率が年々上がるにつれ、少子化問題、独居問題と次々新しい社会問題が表面化してきます。
個人の力ではどうすることも出来ませんので、今回は、ご自身が「お一人さま」になることを想定して老後を考えてみましょう。
グローバル化、多様性、個人主義の弊害で全体主義と真逆にいってしまった日本。
社会構造として、組織(コミュニティ)に殉ずることのなくなった現在では、他者との繋がりが希薄になるのはもはや仕様のないことです。
以下の項目でご自身が今後置かれる状況が理解できると思われます。
●住まい
持ち家なのか借家なのか
●食事
好きなものを好きなときに食べることが出来る所得があるのか
●仕事
正規雇用なのか非正規雇用なのか、そしていつまで働けるのか
●趣味
そもそも趣味があるのか、その趣味は年金生活でも継続できるのか
●地域
隣近所との挨拶、町内会の手伝いをしているのか
仕事柄、孤独死の現場に立ち会うことがあります。
孤独死とは読んで字のごとく孤独に迎える死です。孤独ですので誰にも気づいてもらえません。
死後数日経ってから発見されるものばかりです。
そして関係者は、その方がどんな人だったかも知らないのです。
語り継がれることのない人生になってしまう危険性があるのです。
このような状況では、死の瞬間に初めて本当の「後悔」がよぎるのだと思います。
終わりよければすべて良しとはよく言ったもので、忌の際、良しとなるように上記の項目を見直してみてください。
● 持ち家であれば、隣近所との関係を構築しなければなりません
● 好きなものが食べられる所得があるのは、現役時代の努力の賜物です
● 正規雇用であれば、どうしても人間関係が生まれます
● 趣味は生活に活力を与え、行動を促します
● もしもの時はお互い様です、地域活動にも目を向けましょう
若いころから、これら人との繋がりをどのように考え関係構築してきたか、今現在、皆さまの置かれた状態は、その「煩わしさの対価」です。
周りに大勢の人が居る方は、きっと煩わしいことを厭わずにされてこられた方なんだと思います。
未婚であっても孤独ではない人がいるのはこのためです。
人間とは面白いもので、人との繋がりを煩わしいと思っている人ほど、その人唯一のコミュニティに固執する傾向があります。人は皆、裏腹なのだと思います。
真に人付き合いを嫌がる人などはいないはずです。社会は一人では回りません。誰もが誰かの世話になっています、また誰かに頼りにされているものです。
少々の煩わしさには目を瞑って、一つでも多くのコミュニティでご自身の力を発揮してください。
多くのコミュニティで力を発揮できれば、孤独とは無縁の老後となるはずです。
それでも「どうしてもコミュニティには参加したくない!」「孤独でも構わない!」という人は、他人に迷惑をかけないよう、最低限のご準備は必要かと思われます。
その際は、まちの専門家グループがお手伝いいたします。
しかしながら…
私どもは皆さまが一つでも多く、社会でご自身が必要とされる場面に気付けることをお祈りいたします。
投稿者プロフィール
- 経験豊富なアドバイザーがお客さま一人一人の専属担当となり、問題解決のために必要となるプロジェクトチームを編成。お客様と専門家をワンストップでつなぎます。独自の専門家ネットワークで、ファイナンシャルプランニング設計をはじめ、複合的なご相談の窓口としてご利用いただけます。
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