司法書士Aの体験談。床は硬かった…

日頃、様々な案件に向き合い、身に付けた知識と経験を駆使し、解決している“まちの専門家グループ”の士業たち。

その中にあって、司法書士は不動産の売買、相続や遺言、会社の設立などの登記を依頼する時に、登記実務を知り尽くした、とても頼りになる存在と言えます。

ここでは、溝淵司法綜合事務所の司法書士がどのような場面に遭遇し、時にトラブルに対してどのように対応してきたのか、 皆様のお役に立つ知識とテクニックを交えた体験談をご紹介します。

本日の不動産売買の決済。 決済場所に到着し銀行担当者に挨拶後、当事者及び仲介担当者の到着を待つ。10分前になると仲介担当者が到着、続いて売主・買主到着。

晴れやかに決済開始である。

通常どおり売主の本人確認と意思確認から始め、持参された書類の提示をお願いする。実印も忘れずに持参されている。

ここのところ印鑑を忘れる方が目立っており密かに心配していたがほっとする。改めて登記内容と書類の説明を終えて、署名・捺印と進んでいく。

その時、思いもよらぬことが起こった。

売主が捺印をしようと印鑑を手に取ったその時、手許がくるい実印を落としてしまったのである。

印鑑と床が衝突する角度が余程絶妙、いやこの場合は最悪と言うべきか、あろうことか実印の文字部分が見事に欠け、印影が一致しなくなってしまったのである。

重い沈黙…あわてる売主と仲介担当者…このままでは進められない。しかしここでうろたえてはいけない。いかなることにも冷静に対処できるのが一流の司法書士である。

売主に対し、『珍しいことがあるものですね~大丈夫ですよ、少し時間がかかりますが、幸い地元のご住所ですし区役所も近く免許証も先程お持ちなのを確認しています。改印の手続きに参りましょう!』

とにかく、その場の雰囲気を壊さないように、それでいて冷静に、改印をした後、再び決済を進めることの説明をし、買主には1時間ほど待っていただくことの了解を得ることにも成功した。

何とかその場を収め1時間後、無事に改印の手続きも終え、和やかな雰囲気を維持したまま、良い形で決済は終了した。

思い起こせば、たくさんの偶然(要因)に支えられた結果であった。

もし、売主本人ではなく代理人だったら、免許証をもっていなかったら、買主に時間がなかったら、近くに役所がなかったら…本当に決済は何が起こるか分からない。

“何かが起こっても絶対に慌てずに考えそして行動すること。 ” この重要性を本当に改めて感じさせられた今日の一幕であった。

【今月の教訓】
① 如何なる時もあわてない、あきらめない.
② トラブルが起こった時ほど笑顔を!
③ 改印の手続きは意外と簡単。

【今回の記事を担当した司法書士】
● 名前⇒阿部文昭
● 業界歴⇒7年半
● 今までの立会い件数⇒約1000件
● 最近きになること⇒マイナンバーの運用
● 趣味⇒プロレス・大相撲観戦

投稿者プロフィール

司法書士法人溝淵司法綜合事務所
司法書士法人溝淵司法綜合事務所
昭和54年の開業以来一貫して「お客様第一」の姿勢を徹底しております。 進化する生活の町「武蔵小杉」を基盤にもっとも身近なリーガルアドバイザーを目指し、総勢35名のスタッフで業務を行っています。 お客様との「信頼関係」それが私たちの財産です。 これからも、お客様のおかげで私たちがあることを忘れずに、お客様第一主義 を徹底いたします。

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