7月2日に、国税庁より平成30年度相続税路線価が公表されました。
この相続税路線価は相続税の申告の際に、相続財産としての土地価格を計算する際の基準となる価格(単価)であり、 毎年の路線価の決定に際しては、国税庁より委嘱された不動産鑑定士の鑑定評価額と意見が基になっております。
価格水準は、国土交通省より公表されている地価公示の価格の80%程度となるように設定されております。
神奈川県内の動向を見てみると、路線価格はまだまだ全般的には上昇傾向といえますが、各エリアでその内容は異なっています。
神奈川で最も路線価が高かったのは「横浜西口バスターミナル前通り」で、1平方メートル当たり1,024万円です。
1,000万円超の路線となりました(ちなみに上昇率は+13.3%で県内3位)。最も人通りの多く、活気あふれる横浜駅西口が最も路線価が高いので納得の結果ですが、
現在、JR東日本が地上26階建ての高層ビルを建築中であり、
神奈川県の顔として今後のさ らなる発展が期待されるエリアでもあります。
一方、上昇率の1位となったのは、
この上昇率は首都圏では「港区北青山3丁目(青山通り、1平方メートル当たり1,352万円)」の+15.8%に次ぐ2位という高い数字です。
ちなみに路線価は前者が1平方メートル当たり185万円(県内3位)、後者が370万円(県内2位)であり、
神奈川県内においては横浜駅西口バスターミナル通りの価格が圧倒的であることが伺えます。
横浜市、川崎市は全般的に高い上昇率であるが、
また「相模大野駅北口(相模原市)」は+1.2%、「横須賀中央駅前通り(横須賀市)」は±0.0%、「本厚木駅北口広場通り」は±0.0%と前年と同様の変動率となっております。
前回(4月20日)に路線価の記事を執筆させていただいた際は住宅地を中心に見てみました。
今回は商業地中心の記事となりましたが、いずれも二極化傾向が鮮明であるという結果となりました。
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