引き続き中小企業の「人手不足」が深刻化しています。
ほとんどの中小企業では、欲しい人材がなかなか採用出来ない状況が続いています。
求人サイトや媒体などに数十万円、数百万円をかけたけど、なかなか応募者が来ないという話をよく耳にします。
応募者を増やすには、魅力的な会社作りが必要なのは言うまでもありませんが、
「現在の会社の魅力をいかにして伝えるか」
というのも求人活動では重要なポイントになります。
そこで注目したいのは、ハローワークでの求人です。
ハローワークの求人というと、
「質が良くない」、「平気で約束をスッポカス」
などの良くない印象もありますが、
何といっても“無料”というのはとても魅力的です。
ただし、求人掲載が無料だからと言っても見てもらう工夫をしないと、
効果は期待できません。
そこで、ハローワーク求人票の効果的な記載方法を
まとめましたので参考にしてみて下さい。
①『職種』の情報は具体的に!
求人票の『職種』欄の記載でよく見かけるのは
「作業員」「営業職」などのシンプル過ぎる書き方です。
これでは、具体的にどんな仕事をするのか求職者には分かりません。
業界に詳しくない求職者だと、漠然としていて応募をする気になりません。
例えば、
作業員であれば「小さく軽い部品の検査・組立」とか、
営業職であれば「福祉用具のルート営業」など
一目で仕事内容や求職者が知りたい+αの情報を職種欄に込めることで、
具体的なイメージを持ってもらうことが出来ます。
求職者が求人票で優先してみる順位は
①仕事内容 ②就業時間 ③就業場所 ④休日 ⑤所在地 ⑥事業者名 ⑦職種
…という調査結果があります。
②~⑥は記載方法に工夫をする余地はありませんが、
『職種』や『仕事内容』欄は求職者の目を止める書き方ができるかは工夫次第です。
②『会社の特長』欄の差別化!
『会社の特長』欄は会社をアピールするうえで大変重要です。
書き方次第で、魅力ある会社であることを求職者に伝えることができます。
求職者が知りたいのは、会社の雰囲気やその会社で自分がどのように成長できるかです。
そのため、
会社の経営方針や沿革、社風、教育制度、今後の事業展開等を
具体的に詳しく記載する必要があります。
自社の特長(「特徴」ではありません)は何かを、
一人で考えずにみんなで意見を出し合えば、
必ず自社の魅力が探し出せます。
③自由記載欄・・・「求人条件特記事項」欄・「備考」欄への記載
自由記載欄は、文字通り自由に記載できる箇所です。
何も書かない会社がたくさんありますが、積極的に自社をPRしてください。
例えば、福利厚生が充実している会社なら、具体的な内容を、
有給休暇の取得率が高い会社なら「取得率80%」と
具体的に書かれているほうが信憑性もあります。
④画像情報を有効活用!
ハローワークの求人票に写真やパンフレットの画像情報を添付することが出来るのはご存知でしょうか。
ほとんどの会社がこの仕組みを知りませんので、差別化できます。
紙媒体またはデータで画像情報をハローワークに提出すれば、
求人票に8~10枚掲載してくれます。
ただし、ハローワークによって異なりますので、
管轄のハローワークに確認してください。
画像というのはとても強力なツールです。
人間はビジュアルに強く反応する特性がありますので、
文字だけで構成される求人票の中に、画像情報が掲載されていれば効果は抜群です。
事業所の外観や職場風景、社員の顔写真、
自社の主力製品の写真や会社案内パンフレットなどの画像を掲載することで、
親しみが湧き、イメージアップにもつながり、
応募するきっかけになることが期待できます。
この画像情報の掲載は、大いに活用すべきですね。
投稿者プロフィール
- 当事務所は、従業員1名から上場企業まで幅広い企業様とお取引をさせていただいています。各社の企業規模や業種特性に応じて、適切かつ柔軟に対応できるのが強みです。また、経営理念として、人事・労務・社会保険業務を通じて、経営的な視点からお客様企業の(1)より良い企業風土づくり、(2)より強い企業体質づくり、(3)より業績の向上、につながるよう日夜努めています。
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